技術の開発から成熟までを
いま竹中大工道具館で開催されているアアルト展を見にいきました。
大工道具館らしく、曲げ木という技術にスポット当てた展示内容で、小さなスペースながら見応えのある、いい展示でした。
展示のパーテーションのうねうねと波打つ壁は施工業者の技術を感じます。
内容はアアルトの家具にはほぼ使われている曲げ木の歴史と手法の紹介、もちろん貴重な古い家具も展示されていました。
昨年の6月に行ったフィンランド研修に行った時にも十分に見て回ったのですが、英語力の乏しい僕は雰囲気で理解しようとしていたので、日本語で解説されている今回の展示はいい復習になりました。
フィンランドでアアルト建築を見て回って思ったのは追求するというか、使い続けることをアアルトはしている。
ドアの意匠や取っ手や窓際のディテールなんかに一貫性を感じました。
曲げ木という技術もそうですね。
技術の開発から成熟までを長い時間をかけてこなしています。
凡人な僕は、その時々のテンションというか、興味のあることや受けた影響で作るものが変化するのですが、昔の巨匠は自分のスタイルを深く深く追求しています。
学ぶことは多いです。
いい展示でした、古いアアルトの家具と奥に見える日本建築の調和も発見でした。
ということで、久しぶりに竹中大工道具館に行ったわけですが改めていい博物館ですね。
左官や木工技術のディテールが建物をドレスアップしているようです。
ベタですが、海外の建物を見に行くと、日本の建物の良さを再認識します。
フィンランド研修2019のブログもよかったら見てください↓
https://magical-f.jp/archives/date/2019/06?cat=2
https://magical-f.jp/archives/date/2019/07?cat=2