東京をうろうろ
恒例の9月の東京出張に今年も行きました。
羽田空港からモノレールで浜松町に向かっていたらドクターイエローを見ました、引退したと聞いていたから驚きとハッピーが同時に湧き上がりましたね。
毎年9月の第1水曜日から金曜日までは都内の複数箇所でバイヤー向けの商品の合同展示会が開かれています。
ビックサイトのような大きな会場では1000近くの会社が出展していたり、10社程度の小さな規模の展示会までさまざまです。
それぞれの展示会に個性があって日本中のバイヤーが自分のお店に置きたい商品との出会いを求めてうろうろしています。
私も3年前まではバイヤーとして見て回っていましたが、2号店ができてからはバイヤー業は店長に任せて市場調査の目線で見ています。
まず自分が作っているものと被っているものがないかが気になるし、ある程度はトレンドも気になる。
トレンドとかそういうのには興味がないし真似しようとは思わないのですが、自分が作った新作がたまたまトレンドど真ん中の商品だったら恥ずかしいし、自分が前から作っている商品と似たものが現れて広告費の差であたかも後発の商品が本家みたいになるのも避けたい。
そのためには今の動向を知ることは重要で、知るためには東京での展示会というものは効率がいい。
一方で忘れてはいけないのが東京での展示会とは無縁のところでいいものを作っている人がいるということ。
星の数ほどの出展者を見たり、ネットでなんでも買えたりできるので「東京にはなんでもある」「ネットで買えないものはない」と勘違いしてしまいがちだけど決してそんなことはなくて、自分が見たものは一部だということを忘れてはいけない。
だから地方で思いがけず かっこいいものに出会えた時は出会に感謝したくなるほど嬉しかったりする。
日本だけでこれなんだから世界に視野を広げると広大すぎる。
いつの時代も誰も見たことがないものを目の肥えたバイヤーが見つけてきて発表したときは未知のものすぎてきょとんとしてしまいがち。
でもそれも数年したら雑誌で特集されるようになっていたりするからおもしろい。
最近でいえばアフリカの民芸品とか、北海道の熊の置物とかですね。
ここ数年はヘタウマみたいな作家ものの作品が受けたり、香り系の商品が増えたりしていたけど、それもそろそろかなという印象でした。
また北欧が注目され始めている空気を感じるし、洗練された誰が見ても美しいものがトレンドになるかも。
そんなことを考えながら東京をうろうろするのも楽しい。
とりあえず自分ところの商品の類似品は見なかったので一安心してます。
次は2月、この時はマジカルファニチャーも出展しています、たぶん。

