銭湯で湯につかりながら
ようやく涼しくなり、最高気温が30度に届かない日々になりました。5度気温が低いだけでずいぶんと身体がラクです。
私は銭湯が好きで、メンタルヘルスに効果抜群なのでよく行っています。
20年近く行っていると今と前では銭湯内の光景がずいぶんと変わったなと ふと思いました。
設備はほとんど変化はないけど、来ているお客さんですね。
よく行く銭湯は王子公園の灘温泉で、この銭湯は銭湯だけど天然の温泉に入れて しかも源泉掛け流しです。
浴槽も広いし いろんな種類があって極楽ないい銭湯です。
ここは刺青がOKなので刺青がある人も来ています。
こないだ行った時は刺青のある人が20%くらいいたかなという印象でした。
外国人も多く来るので 外国人の刺青率の高さも相まって多いなと思ったわけです。
若い人がファッションで入れている刺青や、そっちの人かなという大きな和柄の刺青など様々ですが、増えたなぁと。
外国人も増えましたね、少し前までは人前で裸になるという文化がないとかで抵抗感が強いと聞いていましたが、日本の銭湯文化を体感したいということなのかな、いいことだと思います。
フィンランドでもサウナに来る日本人が増えたのと同じですね。
もうひとつ、たまに行くスーパー銭湯があります。
こちらは値段が倍しますが、広くて何箇所もあるお風呂が魅力です。こちらも天然温泉で有馬温泉と同じ赤いお湯が沸いています。
サウナも広くて立派で水風呂もしっかり冷えています。
こちらは刺青がNGなので 刺青がはいっている人は1人もいません。
灘温泉で慣れていると誰1人として刺青がないのが異様な光景に思えてきます。
あとこっちの人は脱毛している人が多くて みんなツルツルです、これも灘温泉ではない光景。
そんな2つの銭湯で来ている人を眺めながら「自分の立っている場所で見える世界、触れる世界はずいぶんと違うよな」という当たり前のことを思いました。
このことを忘れてしまうと常識や普通という言葉で自分の価値観を全ての人に求めてしまうことになってしまう。
いま世界で起きている戦争も見ている視点は日本の連合国側のもので、反対側の視点のニュースなんかは身近には見聞きできません。
いろんな人がいる、その人たちの行動範囲でなんとなく傾向が現れる場所がある、そこにはそこの常識や普通があって自分のものとは違うことがある、それを忘れてはいけないなと銭湯で湯につかりながら考えていました。
合気道の極意は殺しにくる相手と友人になることだと誰かが言っていました、どんな相手でも気を合わせる、知ろうとすることが大切なのかもしれない。
