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ホームブログ暮らしていくってそういうことだと思う。 - Magical Furniture
2023.04.12

暮らしていくってそういうことだと思う。


桜が散って、夏へと向かう短い春の4月上旬
歳を一つ重ねて少なくなった30代を身体と相談しながら頑張ろうと思う。

今回はちょっとボヤきっぽいことを書くので興味のない方は他のページに移動がオススメです。
というのも最近インスタグラムでオススメに上がってくる、いわゆる家系アカウントの投稿に少し思うところがあるので、、。
それぞれのアカウントユーザーが建てた、これから建てるマイホームのことを紹介しているのですが、家具屋として首を傾げたくなる投稿も多いです。
そもそも新築至上主義なのがどうかと思うが、それは置いといて、、。
フェイクマテリアルを勧めている投稿が気になる。
汚れにくいし水にも強い、掃除も楽。
それはわかるけど床がビニールとかプラスチックでそれがいいというのが家具屋としてはわからない。
汚れるし水もシミになることもあるけど無垢のフローリングの足裏の感触は心地いい。
フェイクマテリアルは経年変化しない、なんか黄ばんでくるけど。
その点本物の木は味わい深くなる、雑誌で見るような海外の古い家、あんな家に住みたいとかはないのだろうか、。
ドアもなぜリクシルやパナホームのような建材メーカーのシート張り一択なのかもわからない。
無垢のドアはたしかに高いけど、建具屋に突き板のフラッシュドアを作ってもらったら高くない。
天井に木目調クロスなんてのもわからない。
スマホで撮った写真では本物のように見えて雰囲気良く感じるかもしれないけど、実際はノッペリした奥行きのない素材です。
そんなことするならラワンベニヤを10cm幅くらいに切ったものをボンドとピンタッカーで止めた天井の方が同じくらいのコストでもずいぶんいいと思う。
そもそもハウスメーカーを押しすぎている、「家づくり始める」の投稿で「どのハウスメーカーにするのがいいか?」と最初から工務店も設計事務所もなぜか選択肢にない。
工務店依頼は予算がない人向け、なんてのも見たことがある。
住んでいたら生じるクロスの剥がれとかちょっとの不具合はDIYで直しながら住み続けたらいいと思う、モルタルに小さいクラックが入ってクレームを言うのはどうかと思う。
僕に仕事をくれる工務店はどこもいい仕事をしている工務店ばかりです、設計士の考えるアイデアにも関心することが本当に多い。
素人だからわからないのは当然です。
でもSNSの情報だけが正解と思わずにリアルなプロの意見も年季がこもってるので聞いてほしい。

と、ボヤいていました。
自宅は工務店に施工してもらいましたが、希望通りの家になりました。
古いマンションなりの不便さは少しあるけど、工夫でなんとかなっています。
手をかけながら暮らしやすいように手を加えたり、逆に家に自分を合わせたりして居心地よくしていく。
暮らしていくってそういうことだと思う。