記憶に残る買い物
厳しい寒波がやってきた1月下旬、神戸でも珍しくうっすらと雪が積もりました。
10年ぶりくらいじゃないかな、というほど久しぶりの雪でした。
ここ最近、ニュースで百貨店の閉店のことを取り上げているのを見かけました。
渋谷の東急百貨店のこと、帯広の藤丸百貨店のこと、少し前ですが八尾の西武百貨店は関西では大きく取り上げられていました。
地方都市の百貨店ほど閉店の知らせを聞くことが多いように思う。
2000年代からじわじわと普及していたインターネットとネットショッピング、それがスマートフォンの登場で格段にシェアを伸ばして、コロナがその流れを加速させた。
2000年代はサイズ感のわからない靴や服をネットで買うのは怖い、という声も身近で聞いていたけど、それもなくなった。
金額の大きい家具もネットで買うが珍しいことではない時代になりました。
もはやネットショッピングは日常だし、なくてはならない基本インフラとも言えるかもしれません。
買い物のかたちが変わった2010年代だったと思います。
そんな中での百貨店が閉店するというニュースは小売業であるマジカルファニチャーとしても寂しいことですが、仕方ないかとも思います。
その百貨店のニュースで閉店間近で買い物に来ていたお客さんのインタビューがグッとくるものがあることが多い。
みなさん百貨店での買い物の思い出を語っています。
人生の節目の買い物は百貨店だったという人が多い、結婚指輪だとか初めてのスーツだとか、どれも素敵な買い物です。
この買い物という行為の思い出はネットショッピングだと希薄ですよね、仮に金額が高くても。
家で部屋着で寝そべりながらポチッと買うのと、洒落込んでキラキラした売り場に行って買うのとでは残る思い出が違う。
記憶に残る買い物を百貨店は与えてくれていたんだと思う。
マジカルファニチャーでは夏前に2号店を開こうと準備をしています。
今の時代なんでネットショッピングできるECサイトは生活のために無視できませんが、リアルのお店もしっかり作り込んで記憶に残る買い物体験をしてもらえるようにしたいと考えています。
プレゼントをコンセプトに店作りをして、贈り物を選ぶのに困った時の駆け込み寺のようになれば理想です。
ネットショッピングが拡大していく流れは変わらないでしょう、
でもリアルのお店での買い物が染み付いている我々おっさんには流れに抗いたい気持ちもある。
2号店では意地を見せたいと思う。
また続報はSNSとこのブログで報告します、おっさんの意地をよろしくお願いします。