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2022.07.11

いい図書館だな


すごく久しぶりに岐阜県高山市の出張に行きました。
出張の主目的は曲げ板の加工工場との話し合い、これはまた後日に結果が出たら書こうと思います。

で、久しぶりの出張です。
出張というのは目的の用事というのは1〜2時間で終わるわけで、たとえ高山市でも日帰りで済ませれなくもない、しんどいけど。
でもあえて1泊2日で予定を組む、それで寄り道をする。
工場に籠っていては見れないものを見て刺激を受けたいんですね。
出張はそのチャンスでもあります。

今回は高山市に向かう途中で岐阜市のコスモスクウェアに寄り道しました。
伊東豊雄が設計した図書館です。
雑誌で見て、特徴的な布の傘が吊るされている建築で気になっていました。
建築ってのは写真集で見ていても気づかないことが、その空間に身を置くと見えてきておもしろいです。
北欧に研修旅行で行った時も建物の中で過ごしての発見は多かったです。
今回の図書館もそうでした。

せんだいメディアテークもそうでしたがワンフロアの広大な見渡せる空間がとても良かった。
大きな屋根を細い鉄の柱で支えていて、有機的に湾曲する天井と吊るされている大きなシェードのような布が柔らかい暖かい空間を作っていました。
本棚の配置も良くて、波のように高さの控えめな本棚が配置されています。
まっすぐ歩ける部分がほとんどなくて、迷路を歩いているように徘徊できるのが楽しい。
歩いていると興味のなかった分野のエリアに迷い込んでいて発見もある。
ところどころにある広場で利用者はくつろいだり勉強したりしています。
森の中を歩いているような感覚です、楽しい。
本棚の高さは140cmくらいかな、大人の目線ではフロアの隅から隅まで見渡せて、人の頭が本棚の間を動いている。
本棚の上に設置されているスタンドの照明がリズミカルでこれまた楽しい。
ベンチとテーブルもほどよい距離感で置かれていて他の人と近すぎず集中しやすそうでした。
利用者も多くて老若男女がそれぞれ楽しんでいて、いい図書館だなと思いました。
近所の方が羨ましいですね。

2019年のフィンランドのアアルト建築を巡る研修以降、照明の考え方が自分の中でガラッと変わりました。
『均等に明るく』『ダクトレールをつける』が正解ではなくなったんですね。
アアルト建築の明るさにムラの生まれる照明の配置、壁付けのブラケット照明の多用はとても勉強になりました。
今回の図書館も本棚の上のスタンド照明がとても効いていて、好きな感じです。
なにか機会があれば参考にしたい。

自営業で仕事をしていると出張というのは勇気のいることでもあります。
今回も妻に「電話じゃダメなの?ZOOMとか?」と言われました。
それでいい場合もあるけど、今回は直接会ってお礼を言って頭を下げてお願いしたかった。
自分も人で相手も人です。
会って話さないと動かない人情があると思います。
「昭和か」と思われるかも、でも僕も相手も昭和生まれです。
そう簡単にこの価値観は捨てれるものではない、昭和生まれにも意地がある。
僕はそういうところが好きでもある。