デザインのニュアンスを読む、
先週のことですが、大阪の都島に現調(現場調査)に行きました。
大阪はコロナでえらいことになってますが、行かない訳にはいかない。
テレワークとは無縁の職種ですね、職人というものは。
現場で見て、手を動かして、作る、このシンプルさがこの仕事の好きなところです。
さてそんな都島のマンションリノベーションの現場。
都島は前職の時に椅子張り屋さんがあったり、お客さんも多かったし、よく車で走ってました。
でも独立してからは初めてで、久しぶりだなぁ、なんて思いながら角を曲がりました。
現場で確認することはたくさんありますが、大きくは寸法の確認と、ニュアンスのすり合わせ、かなと思っています。
あと搬入経路と。
事前に図面はもらっているし、現場の大工を疑っているわけではないのですが、自分の目で見て測って確認をしたい。
キッチンとかだと給水、排水、電源、ガス、食洗、などの設備との兼ね合いが重要になってくるので、家具の中をどう通すかの作戦を練るわけです。
もうひとつ重要なのがデザインのニュアンスを読む、ことです。
設計者の意図を読み質問して、確認する作業です。
イニエスタのパスには全てメッセージがある、なんて言いますが、図面の線にもあります。
なるべく読み取ろうとしますが、わからない箇所もある、人間だもの。
その図面では感じ取れない好みや、空気感を設計者かお客さんから聞き取ります。
細かい箇所、例えば角の面取り具合やチリやクリアランスの攻め具合なんかですね。
家具の印象はこの辺りで結構変わるのでヒアリングは大切です。
そんなこんなで1時間ぐらい話したり測ったりしてました。
マスクをしてソーシャルディスタンスでね。
設置は6月頭、大きいキッチンなので家具友と2人で製作します。
楽しみだ。