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2020.08.10
一緒に歳を取れる無垢のドア
ドアを作りました。
中古で戸建を購入されたお客さんの家で、既存のアルミ扉を無垢の扉に変えたいと相談を受けました。
いわゆる、よく見るアルミの扉でしたが、全く同じ寸法でオーク材で新たにドアを作って差し替えました。
アルミから無垢の扉へ、
アルミドアの方が機能的には優れているだろうけど、無垢にしか刻めないものがあると思う。
ドアのことを僕はよく「毎日触れる家具、聞こえる家具」なんて少しメルヘンな言い方をして説明しています。
実際にドアから伝わる感触や聞こえる音は記憶に根付きます。
ノブのバネの感触、ドアの重さ、閉まる音、それが家を出入りのたびに記憶して、暮らしの一部になります。
アルミが悪いってことはないですが、一緒に歳を取れる無垢のドアはなんだかいいですよね。
不便もあるだろうけど、大切に付き合っていきたい。
そう思ってもらえたら嬉しい。