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2020.08.17

久しぶりの材木屋訪問

暑い日が続きますね。

今年の夏は特に厳しいような体感です。

8月の初旬は「まだまだこれくらいなら大丈夫」とか言っていましたが、10日過ぎてくらいからギアが変わったように熱波がきました。

残暑は短くスッと引いて欲しいと切に思います。

 

そんな暑い中ですが家具を作っています。

マジカルファニチャーにしては珍しくテーブルのオーダーが続いていて、せっせと板接ぎをしています。

ブログでも何度か書いていますが、うちの作る天板は幅800mmなら4枚の板、幅900mmなら5枚の板を接ぎ合せて天板を製作しています。

つまりは幅が200mm前後の板を使っているわけですが、これは広い方です。

先日、大阪住之江の平林にある材木屋に行きました。

大阪方面の用事ついでに材木を引き取るためです。

いつもは配達してもらっているので、久しぶりの材木屋訪問だったわけですが、いい機会だったので材木の山をいろいろと見させていただきました。

いつも使っているホワイトオークは潤沢にあるなという印象でしたが、幅が広いのが少なかったですね。

「幅200mmかみの板は品薄ですか?」と聞くと「次回のコンテナで届く」とのことだったので、まだ4枚接ぎで作れそうではありますが、いつかは厳しい時が来るかもしれませんね。

 

でも木は成長する素材ですので、育てれば大きな木になります。

それを供給のペースが早くなると、まだ若い木も切られて製材されてしまいます。

アメリカ産の木が中国に送られて、加工されて、世界に家具として広がるという流れが大きいので、米中の関係が木材の質に直結しているといっても言い過ぎではありません。

政治と木材の質が関係しているといわけですね。

いま先進国の間で叫ばれている持続可能性が浸透すれば、家具の大量生産、消費が是正されるかもしれません。

そうすれば、ひと昔前のような材木事情に戻る可能性もあります。

そして私のような「少量生産、中量生産」をしている人に注目されるようになれば、日本のものづくりも元気になるかも。

 

そんなことを汗だくで重い木を加工しながら考えていました。

「暑い寒いも彼岸まで」の言葉通りなら、あとひと月は暑いですが、体調に気をつけて乗り切りましょう。