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2020.07.27

3×6 厚み30mm の板にできたら使いやすい。

僕はスニーカーが好きで、ここ10年くらいはだいぶと購入を控えるようにしていますが、でも年に2〜3足は買ってしまっています。

90年代中頃のハイテクスニーカーブームの時は僕は小学生でした。

年の離れた兄が持っているエアマックスや漫画のこち亀に感化されてから、いまもハイテク系のスニーカーは好きです。

G-SHOCK、リーバイス、ハイテクスニーカー、当時に憧れたものは今も変わらず好きです。

いつまで経っても心は90年代に尾を引かれているように思います。

昨年のイチローの引退には90年代が遠い過去になった実感が急に湧いてきたものです。

 

そんな当時から変わらず好きなナイキのスニーカーに心惹かれる商品が出てきました。

さすがナイキ、その手があったか、と一本取られたなと思いました。

『スペースヒッピー』というシリーズです。

スニーカーを構成する素材のほとんどを、糸くずやチップ状のクッション素材など再生資源を使用していて、生産に使うエネルギーも自然エネルギーを使って、簡易包装で流通させるという一貫した筋が通っています。

ここまでは他の大きな会社ならやってそうですが、このスペースヒッピーにやられたと思ったのはデザインです。

多くの場合は「再生資源を使っても綺麗なものは作れる」だと思いますが、ナイキのこれは「再生資源→ゴミを意匠にする」でした、これが新しいし未来を感じます。

ソールの部分はとくにわかりやすくて、ボコボコしていていろんな色のゴム片が埋まっている、たまに剥がれるし。

でも、かっこいい。

 

SDGsという言葉のもとに、主に大企業が持続可能な世界の提案をそれぞれの目線で提案しています。

SDGsで提唱されているゴールは幅が広いので、各社の得意分野での提案になるわけですが、僕らのような規模の組織にはあまり関係ないようなことだと思っていました。

なるべく素材を無駄にしないように、長く使えるものを、責任を持って作るということは当たり前のようにしていることですし。

でもやはり家具を作る過程では木っ端がでます。

大きな工場では冬の暖房のための薪にしているので、余すところなく使い切っていると言えます。

それはそれでいいのだけれど、木っ端の活用はなにかないのかなとも思っていました。

木っ端でも小さいものは作れるから「木っ端で小物を作りました」はよく見ますが、僕はピンときてませんでした。

作られているものが綺麗すぎるし、そうなると消費者にはわかりにくい。

とは言えなにかできたらとも思っていた時にスペースヒッピーでした。

 

大きな家具メーカーが集まる産地では、多くの樹種の木っ端が出ます。

それを燃やさずに、木っ端の趣そのままの素材に再構築できたらおもしろそう。

3×6 厚み30mm の板にできたら使いやすい。

ブランディングには特に気をつけないとダサくなるので要注意、ダサいと定着しない。

とか、考えています。

僕のような超小規模家具屋がすぐに実現できるものでもないので、じっくりいきます。

まずは共感してくれる人を集めたいですね。