削って綺麗な木目が見えてくる
打出の喫茶店のデザインと家具製作と北野のワイン屋さんの什器製作という、ひとりで営んでいる超小規模家具屋にしては大きな仕事が続いていた2月3月が過ぎて、桜が散ると同時に通常営業に戻って、いまは粛々とお待たせしてしまっている家具を製作しています。
大きな家具ではないけれど、ちょっとした木製品です。
コートハンガー、額縁、飾り棚。
どれも生活にアクセントをくれるアクセサリーのような家具です。
小さい家具は使う材料が多くないので、作業場で大きな家具を作った時に余った材料を探して使うことがあります。
端材を使っているとも言えますが、たくさんある材料の中から綺麗なもの、良い部分を吟味して使っているとも言えます。
木は当たり前ですが、同じ模様はありませんね。
そこが工業素材にない魅力です。
今回作った飾り棚の棚板と額縁には杢(モク)と呼ばれる独特な模様が取れました。
木目が激しく波打つと現れる縞模様で、独特の煌めきというか、美しさがあります。
光の当たり方でキラッと光るように見えるのが魅力です。
これがもっと特徴的な玉杢(bird’s-eye)なんてものもあります。
フィンランドのフィスカルスでbird’s-eyeの木だけで作られた椅子を見たことがあります。
美しかったです。➡︎写真ありました、これ樺の木ですよ、驚き。
正直なところ綺麗ではありますが加工がしづらいので歓迎できることばかりではないですが、今回は大歓迎でした。
なんというか、ちょうどいい。
不安な世の中で一寸先は闇な空気ですが、いまは目の前の仕事に感謝して集中するしか結局のところないかな。
削って綺麗な木目が見えてくるように、この騒動にも光明が見えますように。
そうそう、現在マジカルファニチャーでは緊急事態宣言キャンペーンなるものをしています。家具が15%off。詳しくは2つ前のブログを見てみてください。