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2020.02.10
ラタン(籐)
なんにでもマイブームというのはあるもので、その時々の自分の興味のあるものに影響を受けてしまいがちです。
それが音楽なら「くるり」です、最近読んだ「くるりのこと」の文庫版に影響されています。
食事は「洋食」、神戸の老舗の洋食屋の美味しさに改めて気づきました。
などなど、都度興味があることはなにかしらあります。
こと家具においては昨年に研修で見て回ったアアルトなんですが、そのアアルトがよく使っていたラタン(籐)という素材も気になっています。
ラタンは東南アジアが原産のヤシ科のつる植物で、細長いので編んだり巻いたりして使います。
カゴを作るのに使われたり、古い温泉の脱衣所に置かれていたりします。
シート状に編んだものをキャビネットの扉に張ったり、座面や背もたれに使っている古い家具もあります。
軽くて水にも強いし通気性もある、手触りもいい。
いい素材です
アアルトの場合は柱に巻いたり、手すりに巻いたり、アームチェアのアームに巻いたりして使っていました。
フィンランドでラタンがいい感じに使われているのを見たというのもあって、マジカルファニチャーでも提案をすることが増えました。
同じことを考えている人が増えているのか、少し前に大阪のラタン専門の職人さんのところにお邪魔したら、たくさんのラタンを使った家具が置かれていました。
リノリウムと同じように、また見直されている素材ということなんでしょう。
この素材をしっかり吸収して自分の家具人生の糧にしたいですね。
ということで、しばらくラタンブームが自分の中で続きそうです。