これで十分なのかもしれない
先日、久しぶりに瀬戸内海に浮かぶ小豆島に行きました。
前回行ったのは確か独立後すぐの頃だったので11年ほど前かなと思う。
小豆島に初めて行ったのは家具の勉強で職業訓練校に行っていた2009年でした。
学校だったので夏休みがあり、当時のバイト先もお盆休みで時間があったので趣味にしていたロードバイクで瀬戸内を一周しようと出発したのがきっかけでした。
1日目は神戸からフェリーで高松に行ってずっと海を見ながら走って今治まで行きました。2日目はしまなみ海道を通って尾道を少し観光して岡山の宇野港まで行き、3日目は直島を観光して宇野港に戻り、小豆島の土庄に船で行って小豆島を半周して福田港からフェリーで姫路に渡って家に帰るという72時間の自転車旅でした。
その時の小豆島の東側で見た大きな石切場の迫力はよく覚えています。
それからしばらくして前職の仕事で瀬戸内芸術祭に参加するということがあって小豆島に少しの間ですが通っていました。
そんな小豆島に久しぶりにまた仕事で行く機会があったわけです。
詳細はまだ言えませんが今回は小豆島に宿を作ろうというもので、マジカルファニチャーも家具で参加させてもらいます。
なかなか難易度の高い案件で設計士の方は頭を悩ませるだろうと思います。
私としてもできる限り協力したい所存ですが、どうなるだろうか。
でも意義のある付き合いの長くなりそうなプロジェクトで非常に楽しみです。
そんなこんなで久しぶり行った小豆島の印象は以前と変わりませんでした。
ちょっと寂れているゆっくりと衰退していっている印象。
70年〜80年代の観光ブームでできた大型の宿泊施設や国道沿いのレストラン跡の廃墟が多くあって、年寄りが多くてなんだか活気がない。
瀬戸内芸術祭の期間中でしたが直島や豊島のような賑わいはなくて僻地という感じがする。
作品数はそこそこ多いけど、車がないと厳しい距離だったり、メイン会場になるような美術館がないこともあるのかもしれない。
芸術祭は回を重ねるごとに参加する島が増えていて今ではかなり広大になっています。
当然のことながら人気の島とそうでない島は出てきて格差も生まれるだろう。
神戸も瀬戸内芸術祭の玄関口としてアピールすれば海外からの観光客も増えて小豆島へも人が流れる仕組みは作れる伸び代はあるだろう。
6回目の開催だった今回の芸術祭、岐路にあるように私は感じました。
とか書きましたが久しぶりの島の風景は綺麗で、ゆっくりと時間が流れていていいものでした。
海の幸も美味しかった。
これで十分なのかもしれないけどね。


