激戦区に突っ込む
11月が慌ただしく過ぎていきました、師走、そして2025年の夏の予定もちらほらと聞くようになりました。
その慌しかった11月は鮓屋さんのお店の家具や建具を作っていました。
マジカルファニチャーの近所のお寿司屋さんが大阪の北新地へ移転するとのことで声をかけていただきました。
大将とは歳が近くて同じ客商売の自営業ということで道でばったり会うとよく話をしていました。
数回ですが食べさせてもらって、思えば回らない寿司のデビューは大将のお店でした。
すごく美味しかったのをよく覚えていますが、寿司と鮨と鮓の違いも知らないほど詳しくはないので寿司の話は置いときます。
ふだんの製作では使わないヒノキをふんだんに使って、樹齢100年オーバーのヒノキをカンナでまな板に仕上げるなんてこともしました。
勉強になることも多くて成長させてもらえた気のする有意義な仕事でした。
この移店ですげーなと思うのは北新地に行くということ。
寿司をはじめ、北新地といえば関西一の美食の激戦区です。
移店先のビルにも寿司屋があるし、向かいのビルにもある、10メートルほど歩けば寿司屋がまたある。
どこも客単価3万円ほどの高級店です。
その北新地に行くというのがすごい。
野球で言ったらMLBだし、サッカーで言ったらプレミアリーグ、Xスポーツならアメリカで、演劇ならブローウェー、料理ならパリで家具ならデンマークです。
挑戦という言葉が伴う移店は応援せずにはいられません。
頑張って欲しい。
商売をしていて、それが安定してくると守りに入ってしまいがちです。
今のままで十分に食べていけるから この生活を維持しよう、って感じで。
マジカルファニチャーも 停滞は後退であるという意識で攻めの姿勢はすでに見せておきたいと思っていて、展示会にも出るし新しい素材や技術にもアンテナを張っています。
が、激戦区に突っ込むようなことまではしていない。
今回の仕事はいい刺激をいただきました。
そんな寿司屋の仕事の後に住宅リフォームと店舗デザインの仕事が始まりました。
自分にとっては新しい試みもふんだんに盛り込んだ挑戦の仕事です。
いい仕事をして次に繋げれるように気張っていきます。
2025年まであと少し、走り抜けましょう。