「いつでも行ける」ところではない。
工場の横切り(木材の長さを切る機械)で木を切っていたら勝手口のドアの外側に一本の線が道路に横たわっていた。
なんか落ちてる、と思って近づいたら太陽の光がマンションと電柱の隙間を通過してできた光の線でした。
あまりに輪郭がはっきりとしていたのでテープでも貼られているように見えたわけです。
写真を撮ろうと携帯を出して2枚撮ったところで線は薄くなって消えた、気づいてから消えるまで2分ほどだったかな。
太陽の高さ、ビルの隙間、天候、この瞬間でしか現れない光景だったと後からよくよく考えると思いました。
来年の同じ日、同じ時間なら現れるかというと天候や新しい障害物ができたりすると現れないのでわからない。
最近は昼休みにYoutubeで しげ旅 さんの動画をよく見ています。
いま見ているところはコスタリカ編、コーヒー豆はよく買うけどどんな国でどんな街なのかはわからないので街の様子や観光地やグルメを紹介してくれておもしろい。
このしげ旅でフィッツロイ(パタゴニアのロゴの山)を紹介する回があって朝焼けで赤く染まるフィッツロイを見に行っていました。
朝3時起きで4時間のトレッキングをしてやっと見れる光景です、ちなみに山のある街まで日本からはめちゃくちゃ遠い。
それはそれは素晴らしい山の景色が映っていました。
自分の目でも見てみたいと思ってしまいました。
で、飛行機のチケットとかホテル代とかを検索してみたらちょっと高いけど「行けるな」という印象でした。
いつ?
そのことを考えてみると意外と猶予はないように思えました。
まず3時起きで夜道を4時間トレッキングする体力はせいぜい60歳までか、、、あと20年。
費用的にも時間的にも気軽に行けるところではない、、、とか考えると大自然系の絶景を見ることができるチャンスは人生であと3〜4回、、、少ないな。
そんな感じ。
ヨーロッパには歳を取っても行ける気がするけど南米やアフリカって「いつでも行ける」ところではない。
生きているうちにみたい光景っていくつかあるけど、苦労して行く大自然や遺跡系はのんびりしている場合じゃない気がする。
突然に工場の勝手口のところに現れた光の線のように見れなくなるかもしれない。
来年は40歳になります、余生のことを考えるようになりました。
40代のうちにフィッツロイを見にいきます、そのために仕事頑張ります。