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2022.11.27
やったことがあることが増える
11月も末ですが、神戸では暖かい秋が続いています。
今年の紅葉はなかなかのもので、北を見れば見える六甲山が色鮮やかです。
散る前の葉っぱが綺麗なんて植物の世界は不思議ですね。
忙しかった10月末から11月頭にかけて製作していた屋台が神戸のメリケンパークでお披露目されました。
ゲキダンイイノが開発するスローオートモビリティーの実証実験の会場で使われています。
偏差値の低い僕には難しいことはわかりませんが、開発するという前向きでしかない試行錯誤の様子は見ていてなぜか嬉しくなる光景でした。
歳をとると守りに入ってしまいがちですが、挑むことのワクワク感を思い出させてくれたように思います。
ただの職人としてですが、携われて良かったなと、波止場に置かれた屋台を見て思いました。
家具屋の仕事じゃないと誰かに言われたような気もしますが、木工所に籠っていては得られないものが確実にあって、経験になって自分の中に蓄積します。
成功だけじゃなくて失敗も経験です。
失敗したから作れるものもあると思っています。
今回の屋台も図面を見ていただけでは想像できなかった初めてのことがたくさんありました。
家具の精度で作るものじゃないけど、建築の精度でもない屋台の精度があるなと感じました。
作っていて思ったのがキャンピングカーやフードトラックに近いということでした、そりゃ知らないことも多いはずだ。
想定より大幅に苦労しましたがなんとか納まりました。
「屋台は作ったことがある」次の機会があるならそう言える。
やったことがあることが増える、それがこの仕事のおもしろいところ。