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2022.06.27

90年代を軸足に


90年代
1990年から2000年までの10年間が自分という人格を確定させた時間だったなと最近つくづく思います。
大きな街である西宮市の六甲山を越えた北の端の小さな町で暮らしていました。
西宮市ではるけど子供の移動範囲だけで見れば田舎です。
当時はコンビニもなかったし本屋もなかった、レコードショップもない。
散髪屋は町に1件だけだし、歯医者も1件。
最寄りのJRの駅までは自転車で40分走るか、バス停まで20分歩いてバスに乗って30分。
そんな子供にとっては田舎の町で暮らしてました。
でも大阪まで通っていた兄がいたり、両親は西宮の街の方に働きに出ていたので都会のカルチャーには触れていた方だと思います。

この頃に好きになったものは今でも好きだなと、ふと思いました。
ナイキのスニーカー、G-shok、リーバイス、阪神タイガース、自転車、などなど
2000年以降好きになったものもたくさんあるけど、90年代はもっとヘビーだった。
ラジオを聴いていると青春時代に衝撃を受けた大好きな曲、のような内容でビートルズやストーンズ、デビットボーイの曲をリクエストし続ける人がいて、以前はいつまで10代を引きずっているんだと思っていましたが、30代の後半にいる自分には気持ちはわかるようになってきた。
まだまだ限られた情報しか得ることができなかった時代に触れた大人なカルチャーは鮮明に人格に刻まれているように思います。
初めに触れたものが基準になって、なかなかその基準を超えるもには出会わない。
歳をとると情報の更新にも億劫になって、安定の好きなものから離れようという意識は低くなる。
いわゆる『いつもの』が安心なんだと思う、最近その気持ちがわかるようになったし、それでいいとも思うようになった。

でもたまには発見が欲しいという気持ちも大事にしたいという考えで、僕はよく『期間限定メニュー』に手を出しています。
こないだ31アイスクリームで食べたサイケデリックな見た目の限定アイスは美味しかったな。
90年代を軸足にピボットターンで少し冒険する、それがいいかなとナイキのサイトを見ながら思った。