イスラエルとパレスチナの間で戦争が始まって2年が経ちました。
私が見るニュースの映像は悲惨で、チャンネルを変えたくなるものばかりです。
イスラエルはとことんやり切るような姿勢で、パレスチナという単語を世の中から消滅させるぞと姿勢が見える。
「なぜ？」そこまで徹底的になるのか？私には理解ができなかった。

私がイスラエルの問題で認識していたことは、世界大戦の後に連合国側が勝手に土地を分割して、そこに聖地も含まれていてユダヤ教とイスラム教が喧嘩している。程度のことで、この状況は宗教も絡んで複雑すぎるからわからない。と思っていました。
かつてはキリスト教を迫害したりしていたけど、現代の日本を生きていて宗教や人種でここまで憎み合うなんてことはないしなぁ。
ナスデイリーの本を読んでいたらイスラエルで それまで機嫌良く談笑していたのに相手がアラブ人とわかると急に態度が変わって怒りを向けられた、なんてエピソードも書かれていた。
これは尋常じゃない状況で、宗教が違うからだけの話ではないように感じた。
そしてこの戦争です。

ニュースを見ていてコメンテーターが言うことも、「わかりやすく解説」みたいな番組や動画を見てもいまいちピンとこない。
中立的な目線でしゃべっていたり、連合国（アメリカ）側の視点が強めだったりしているな と思っていました。
たまたま見た動画で「わからないならググれよ！書いてるから！」と言っているのを見たけど、それでわかった気になるのも危険な気がしていました。
圧倒的に足りていないのはパレスチナ側からの視点、彼らが今までどう言う境遇だったのか？なぜテロ行為をしているのか？地球から月を見ていても裏側が見えないけど、この裏側に重要なことがあるような気がしていたし、まとめ動画やニュースで省かれた部分にも重要なことがあるはず。主に連合国側が発表するニュースをもとに番組は作られているけど それでは視点が限定される。
そんなことで自分の中でもこの問題は「わからない」という結論でした。

そのわからないことをわかることにしてくれた重要なピースをこの本ははめてくれました。
中東の専門家がパレスチナ側からの目線でこの戦争を見ていると私は思いました。
これで月の裏側が少し見えて、この少しが大きな進展でした。
もちろんこの本に書かれていることだけで戦争を見ることはよくないとは思うけど、重要な知識を教えてくれたいい本でした。
ここで私が安易に「まとめる」とそれはそれでよくないと思います、少しでもこの戦争を理解したいという方にはおすすめできる本です。
興味があればぜひどうぞ、知ることが重要です。