BULLPEN別注のウォルナットver
穏やかな日が続く10月、ラジオではもう「来年はどんな年にしたいですか?」なんて質問が出てきています。
我々の業界も「年内納め」のワードが出てきて、もうそろそろ打ち切りかな、なんて時期にさしかかっています。
年内に家具が欲しい方はお早めに。
さて、マジカルファニチャーで2019年からスタートした飾り棚のシリーズ「Became a place」は4年目に入って、少しずつ売れるようになってきました。
売れる、とは言っても超小規模家具屋の売れるなんでたいしたことはないですが、仕事の波が激しい家具屋の1年を穏やかなものにしてくれています。
この度スタート当初からお世話になっている取扱店さんの『 BULLPEN 』にて別注ウォルナットverの飾り棚の販売が始まりました。
通常のオーク材とは違った引き締まった印象が上品な木です。
オークで作るときは反りがほとんど出ない「柾目の板」を使うのですが、ウォルナットはこの「柾目の板」が材木屋にありません。
僕が丸太を買って柾目が出るように製材してもらうなら可能ですが、なぜかどの材木屋も在庫を持っていません。
試しに板目で作ってみましたが、やはり反ってしまってうまく行きませんでした。
うちの飾り棚は薄い板を組み合わせて作るので反りは死活問題です、組めなくなる。
どうしようか、と考えて、、、
幅の広い30cmくらいある板の端を使って柾目になるように木取りして、荒木取り、少し削って寝かせて、少し削って寝かせて、本ちゃんの加工に入りました。
そしたら反りもなく上手く製作できたので、コレだな、と問題解決です。
手間も幅広のウォルナットとという高級材を贅沢な使い方をすることになりましたが、結果きれいなものができたので良しとします。
例えるなら、大間のマグロの大トロを熟成させたお寿司、みたいな感じです。
通常のオークのものとBULLPEN別注のウォルナットver、両方よろしくお願いします。
こういう別注や特注の相談は挑戦する内容が多いので成長させてくれるいい機会だなと思っています。
自分の頭だけでは思いつかないことも、人の意見のなかにはある。
改めてそう思える機会でした。
ありがとうございました。