おぼろげな懐かしさ
今年は梅の開花が遅れているようですね、それほど今シーズンは寒かったということでしょう。
最近はリノリウムを使う製作が続いていて、リノリウムは気温が低いと硬くてなかなか扱いに難儀します。
早く暖かくなってほしい。
そんな春が待ち遠しい2月下旬ですが、新神戸の『 OBG eu. 』で展示されているフィンランドのイラストレーター、マッティの作品を配達の後の隙間時間で見に行きました。
マッティの作品は3年前のフィンランドにアアルト建築を見に行くという研修の最終日、ヘルシンキの街をうろうろと街ブラしながらアンティークショップを見て回って買い付けまがいなことをしている途中で立ち寄ったギャラリー『 LOCAL 』で一度見ています。
その時は鳥(カモメかウミネコ)と家の作品が入って左側の壁に展示されていました。
惹かれるものがあって近寄って値段を見ると300ユーロと書かれてました。
買えなくはない、、、、。
家のあの壁に、とか
店のあそこに、とか
想像しながら悩んでいたのですが、旅行最終日ということで財布が寂しくなっていたのと、日常的にカードを使う習慣に倣って使いまくっていた(キオスクで買うのも、電車のチケットも、etc,,,)カードの請求にビビって、その時は購入を断念しました。
そんなマッティの作品がまさか神戸で見れるなんて、想定外です。
しかも買える、、、。
3年前の心残りを回収しに展示を見に行って、オレンジのような果実の作品を購入しました。
ヘルシンキで見た価格よりちょっと高かったけど、嬉しい。
マッティの作品は不思議な世界観、なんてチープな言葉でまとめるには失礼ですが一言で言ってしまうとそうなる。
オレンジの作品は、例えば子供の頃にオレンジを知らないとして「橙色で太陽のように明るくて美味しそうな木の果物」というワードで想像するようなビジュアルで、空想の世界のものだけど、なんか知ってるような感覚になる。
他の作品も夢とか幼少時の記憶を絵にしたようなおぼろげな懐かしさが感じれます。
見たことないはずだけど記憶がつながっているような、、、。
なんかふわふわした言い方になってしまいましたが、いい展示でした。
これからも年1回かくらいで定期的に企画したいとギャラリーの方が言っていました。
コロナが落ち着いて平和になればマッティも来てくれるかもね。
それはまた楽しみなことです。