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2021.06.14

今回の六甲山のコナラ


梅雨入りが早いなぁ、と思っていたら夏のような雲が広がる日が続いていますね。
今年の夏は暑くなる、なんて記事が8月のことを不安にさせます。

さて、そんな暑い晴れた日が続く6月はスツール製作から始まりました。
5月に納品した大きなテーブルのオフィスに納める分です。
デザインの詳細はまた納品時に撮った写真でするとして、今日は座面で使っている木について少し。

スツールの座面は無垢材にしました。
木の産地は神戸市の六甲山です。
小径木なんで割れも有り、節もあり、目は流れていて、となかなか個性的な木です。
六甲山は神戸の人の心象風景のような日常に当たり前に毎日目にしている神戸市を東西にまたいでいる山です。
そこのコナラの木。

よく山は手入れをしないとダメになる、と言います。
今の朝ドラでもそういう内容に触れていましたね。(見てないので知らんけど、ですが。)
山の木以外にも街路樹なんかも手入れが必要なわけですが、この手入れが今ちょっと問題になっています。
林業の関わる人たちが管理している木とは国立公園や街路樹は全く別物になります。
六甲山も国立公園の一部ですが、そこの木と街路樹は基本的に税金で管理している国民のもの、という立ち位置になるわけです。
切るのも行政のややこしい申請許可がいりますし、ましてや切った木をお金にするのはタブーとされています。
でも近年の強い台風や、大雨なんかで切らないと危ない木というのが実際にあるわけです。
木にも寿命がありますからね、屋久杉なんかは例外です。
大きな木は倒木のリスクが増します。
山奥のだれもいないところで倒れるのはいいとしても、街路樹や人が訪れる国立公園ではちょっと話が違ってきますよね。
3年ほど前の関西を直撃した台風では神戸でもたくさん街路樹が倒れました。
東京でも原宿駅に倒れこんできた明治神宮の木の影響で電車が止まっていましたね。
そんなこともあって、戦後に植えられて大きくなりすぎた老木を切る作業が各地で行われています。
それはいいのですが、もうひとつ問題は切った木の行方です。
先にも書いたように公園の木や街路樹は国民のものなんで、切った木を材木にして販売することができませんでした。
仕方なく焼却処分となりますが、勿体無いですよね。
理由はあれど樹齢が何十年の大きな木、材木としてみてもいい材料になり得る木が燃やされるわけですから。

そこで同じ神戸を拠点にしているシェアウッズの山崎さんが、そういった木の活用する活動をしています。
いろんな大人の事情で時間がかかっていますが、少しずつ僕らが街路樹や公園の木を扱えるようになってきました。
今回の六甲山のコナラもその成果の賜物です。
六甲山の木を、麓の工房で加工して、海辺のオフィスで使われる。
木の地産地消、捨てられる木の活用、いろんな意味で有意義な座面です。

また納品したら書きます、来週かな?