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2020.11.02
リノリウムを貼って欲しい
マジカルファニチャーでは3年ほど前から使っている家具用のリノリウム。
ちょっと世の流れと合ったところもあって、使う機会が増えてきました。
よくリノリウムって何?と質問されますが、成分は亜麻仁油、ロジン、木粉、石灰粉、天然色素と表記されていて、要はコルクみたいなものと思っています。
全て自然原料でできていて、環境面でもいいのがまたいい。
アアルトの巡回展や表参道にアルテックの直営店ができたこと、あと若手の建築家が採用しているのを雑誌で見るようになった、とかいろいろあると思いますが、いい素材なので歓迎する流れですね。
制作側からはコストが高いのと、扱いがデリケートなのが注意点ですが。
先日、お客さんから「今使っているデスクの天板が痛んできたからリノリウムを貼って欲しい」と相談を受けました。
シナ合板の天板で素地だったので、それなりに凹んだり汚れたりしていました。
「それなら午前中に引き取って、夕方にはお返しできますよ」とクリーニング屋みたいなことを言って、午前中に引き取りに行きました。
引き取ってきた天板の素地調整からはじめました、油分なんかで接着が悪くなることもあるので全体を研磨です。
その間にリノリウムを少し大きめに切って巻きグセ取り、リノリウムはシートなのでロール状で保管されています。
この巻きグセが強くて、リノリウム初心者の頃は難儀しました。
研磨が終わって、接着剤を塗布して圧着です。
はみ出た分を切り取って、カンナで面を取って完成。
17時に配達しました。
綺麗に、最初からリノリウム仕上げだったみたいにできてよかったですね。
リノリウムはペンの走りが気持ちいいし、ものを置く時の当たりも柔らかいのでデスクには特にいいなと思う素材です。
今回初めて日帰りリフォームをしましたが、できました。
いつでも受けれる内容ではないけど、タイミングをあわせたら今後もできそうです。
家具の修理、再塗装、なんかのリフォームも喜んで。