蓄積した時間を感じます。
リノリウムを家具の仕上げ材に使いたいなと思い、メーカーを調べて問い合わせをして取り扱いするようになって約2年が経ち、少しずつですが使う機会が増えてきました。
初めはリノリウムという素材の知名度が低かったのと、「メリットは?」と聞かれてもコストも耐久性など、自然素材なのと風合い以外のほとんどがメラミンに劣っているので、提案してもなかなか採用までは至りませんでした。
ですが、インテリア雑誌にリノリウムという言葉が出るようになったり、アルテックの家具が注目されたりという背景もあってか、知名度は上がってきたように感じています。
6月のフィンランド研修のときには現地でたくさんのリノリウムが使われた家具を見ました。
古いのから新しいのまで、いろんな状態に変化したリノリウムが短期間で見れたことは良かったです。
半世紀も前の古いものは摩耗したり輪じみや小キズがあって、蓄積した時間を感じます。
この経年変化は好みが分かれるところですが、僕個人の私見としては大好きです。
マジカルファニチャーとしては、いつまでも綺麗な家具より使う人と一緒に育つ家具を作りたいと思っているので、リノリウムはぴったりな素材ですし、この経年変化こそがリノリウムの最大のメリットだとフィンランドの古い家具を見て改めて思いました。
なんとも言葉で説明しにくくて、村上春樹のように例えれたらと思うのですが、いい言葉がまだ見つかりません。
店頭には大きいサンプルがありますし、ご希望でしたら封筒に入れて郵送しますので問い合わせてください。
9月7〜8日に渋谷ストリームホールで開催される『ててて往来市』にも持っていきます。
そうです、9月にマジカルファニチャーは出展(出店)します。
今回はバイヤー向けの商談会の他に一般販売の日もあります。
詳しくはこちら↓
http://tetete.jp/archives/p=400
マジカルファニチャーでは飾り棚とほんの一部の家具を持っていきます。
過去に製作したオーダー家具の資料も持っていきますので、オーダー家具の相談も受け付けます。
これから本番に向けてくどいほど告知しますが、どうぞよろしくお願いします。
さて、盆の真っ只中の暑い盛りですが、夜の風は涼しさを感じるようになってきました。
秋まであと一息、頑張りましょう。