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2019.07.07

フィンランド研修 ヘルシンキ


マイレア邸からタンペレに帰ってきて、その日のうちにヘルシンキまで行きました。
ヘルシンキに来ると人もお店も多くて都会に来たという印象です。

首都ヘルシンキにもアアルトの建物はいくつかあります。
大きなビルやホールなどが多くて、内部が見学できないものもあります。
ヘルシンキでは何と言ってもアアルト自邸とアアルトスタジオが見所です。
まずはスタジオを見学に行きました。
天井が高くて、自然光で明るいスタジオ内には、フィンランドの冬の暗い日でも明かるさを感じれるような工夫がされていて、柔らかく広がる光が印象的でした。
いままでユヴァスキュラなどで見てきた建物で使われていた素材のサンプルも展示されていて、少し感動的です。
広い弧を描いている部屋ではパネルで様々な模型を使って実験や検証をしている様子が展示されていて、建築という大きな建物の中と外を精度の高い想像をする作業をここでしていたのかと思いを馳せました。
このスタジオでも曲線で区切られていて、自然光も相まって森の中のような心地いい空間でした。
スタッフの作業台やデスクの作り方も興味深くて参考になります。

スタジオから徒歩5分ほどの距離にアアルト自邸があります。
世界的に有名な建築家の家にしては大きくなくて素朴な佇まいです。
マイレア邸を4分の1にした感じでしょうか。
のちのマイレア邸につながる要素も多くあって、階段の高さや奥行き、自然光の取り入れ方、座った時の景色、キッチンからの導線、アアルトは何が心地いいかよく知っているなと改めて思いました。
細部にまで行き届いている配慮がまた気が利いています。

アアルト自邸見学のあとはアアルト大学に行きました。
ここはアアルト設計の大きなホールや図書館がある工科大学です。
いままで見てきた建築の中でも一番大きな規模でした。
階段の配置やディーテールがアアルトらしくて、高低差の行き来が楽しく感じます。
どの建物も自然光がたっぷりと入るようになっていて、柔らかい光が空間を包んでいます。
特に図書館の天窓は圧巻でした。
有機的にダイナミックに開けられた天窓からはたっぷりと光が入ってきて、でもまぶしくない。
少し暗いところにはデスクが置かれていて集中できそうな、いい場所を作っていました。
図書館のエントランスの天井のダウンライトはランダム配置されています。
階段を降りて出入り口を見た時の印象はドラマチックでさえありました。

これにてアアルト納めとなりました。
今回見れなかった他の建物はまた次回への楽しみに置いておきます。