少し前ですが、家に借金の完済の知らせのハガキが届きました。
あまり最後の支払いが何年の何月かというのを強く意識していなかったので、ハガキで完済したことを知ることになりました。
初めは「そうかぁ、完済したんだ。」程度にしか思わなかったのですが、ハガキを眺めているとだんだんと嬉しさが込み上げてきました。

僕は独立した時に,開業のためのお金を借りました。
日々の生活でいっぱいで、貯金はほとんどなくてお金が借りれるか心配でしたが、当時の兵庫県の開業支援融資のキャンペーンみたいなのを利用できて、開業のためのお金を希望額借りることができました。
その瞬間に目の前は崖でこれ以上進めなかったのが、橋がかかって一歩が踏み出せたような感覚はよく覚えています、同時に退路が塞がれた感覚も。
有難かったです。
見たことのない金額が通帳に記載されたので震えましたけどね。

借りたお金で物件を契約して、家具を運ぶための車を買って、木材加工の機械を揃えて、お店を整えました。
無事に開店した時には借りたお金がほとんどなくなっていたので、時折すごく不安になることも多々ありましたし、そこからは必死でしたね。
初めから作った家具が売れるわけもなく、でも助けてくれた諸先輩方や新しく知り合った方、いろんな人が家具や内装の相談をくれて、初めの３年はなんとか潰れずに済んだというのが正直なところです。
お金を借りてから完済までを振り返ると、大変だったな、でも楽しかったな、と思えます。
商売の難しさ、楽しさを身をもって味わえました。
だから完済という区切りの６年間を迎えれたことは、とても感慨深いです。
アスリートがインタビューで「全てに感謝したい」と言っていますが、僕もそう言いたい気分です。
ありがとうございました。

完済した今は背負っていた荷物が軽くなったような気分で、なんだか前向きです。
新しく設備投資するか、場所を広げるか、そんな楽しいことを考えてしまっています。
でもしっかりと地に足をつけていないと下から掬われるので気は緩めずに、、、。

ともあれ、これまで頑張った、これからも頑張ります。
よろしくお願いします。