Helsinki
オスロを出発してヘルシンキまで1時間少しのフライト時間で到着します。
その日は視界がすごくクリアで、スェーデンを越えてフィンランドの上空にくると無数の湖が窓から見えて、フィンランドは森と湖が本当に多いんだなと感じました。
空港からヘルシンキ市内までの電車の窓から見える沈まない夕日が綺麗でした。
ヘルシンキに来るのはこれで3回目で、主な観光は済ませているので、初日は買い付けに半日、観光に半日かけて街をコーヒー屋を中継地点に散策しました。
3回来ているけど、夏のヘルシンキは初めてでした。
秋や冬の街は日も短くて、18時にもなれば歩く人もまばらになってましたが、夏は公園でくつろいだりテラス席で食事をしたり、遅くまで人がたくさんいて、街の印象がぜんぜん違ってました。
短い夏を満喫しているようです。
2日目には昨年の12月のクリスマスマーケットの時に少しあいさつした、ビルナスで木工と建築の研究をされている山田さんを訪ねて、ヘルシンキから電車で1時間ほどのところにあるビルナスという村まで足を伸ばしました。
ちょうどフィンランドでも最大規模のアンティークマーケットがビルナスと隣のフィスカルスで開催されていて、それに合わせて訪れたわけです。
最初に山田さんのアトリエを見学させていただきました。
古い馬小屋だったというアトリエはレンガの壁に板張りの天井がかっこよくて、アーチ状の窓から入ってくる光が心地いい、とても素敵な空間です。
そこでフィンランドの木工のことや、いま研究していることなど、日本人には新鮮な話ばかりで、とても刺激的で楽しい時間でした。
印象的だった話は「フィンランドには伝統がない」ということです。
たしかに僕が行った時はフィンランド建国100周年ということで、ヘルシンキでは展示がしてあったり、100周年限定アイテムがたくさん店頭には並んでいました。古い国のように思っていましたが、100年なんですね。
だから日本のように伝統工芸品みたいなのはあまりなくて、陶芸やガラスやテキスタイルも歴史は浅いそうで、まだまだ発展途上みたいです。
だから僕たちはフィンランドという国に「モダンなデザインの国」みたいな印象を受けているのかもしれませんね。
伝統や土地柄、バックグラウンドなんかが時に煩わしく感じることも、日本でものづくりをしているとありますが、フィンランドではその辺りが自由で、作ることは日本よりもっと純粋なことなのかな。
そのあと行ったアンティークマーケットも規模が大きくて、ヘルシンキの蚤の市やアンティーク屋ではなかなか見れない珍しいものが、たくさんあって、しかも少し安くて、きりがないくらいに見て回りました。
楽しいですね。
そして今回の旅行のハイライトです。
山田さんのおもてなしで、地元のサウナに連れて行ってもらいました。
サウナに入って、湖に飛び込むというフィンランド式サウナです。
旅行者にはマナーがわからなかったり、暗黙のルールみたいなのがありそうで、敷居が高いと思っていて、興味はあったけど手は出なかったのがフィンランド式サウナです。
森の中にある手作りサウナで、暑いけど心地いい熱です。
集まってきた人同士で会話も弾んでいます。英語が苦手な僕でも楽しいです。
暑くなってから湖に入って少し泳ぐんですが、これがなんとも形容しがたいほどの爽快感でした。
そうでなくてもサウナ後の水風呂は気持ちいいんですが、水風呂でなくて湖です。
程よい水温で、目の前に広がる景色は、イメージ通りのフィンランドの景色。
湖、森、白夜の夕焼け。
あぁ、これがサウナか、、、
と存分に楽しませていただきました。
これはいいです、本当にいいです。
北欧を満喫した旅行も終わって帰って来ました。
オスロとヘルシンキで買ってきたものを少し店に並べてます。
馴染みのないノルウェーのアンティークものなんかもありますよ。
また行けるように日々の家具屋業務を頑張ります。