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2024.07.25

花岡さんのコップで


大暑、暦の通りの熱波が来てます、暑い、この言葉を1日に何度言っていることか。
なんせ暑いけど、水分補給、休憩、十分な睡眠、あとは文明の結晶である空調服でこの夏を乗り切る所存です。

そんな暑い日に視覚に涼しげな風景を作ってくれるのがガラスの器ですね。
氷の入ったグラスに冷茶を、なんてのは素敵な夏の風景です、走馬灯で見そうなほど。
先日、大阪の南船場にあるwadさんで催されていた花岡央さんの個展を見にいきました。
花岡さんの個展を最後に見たのはコロナ禍前だったので5年ぶりかな。
広くないギャラリーですが花岡さんの作品の全てのシリーズが全て並んでいて、それはそれは涼しげな光景でした。

以前に誰かのガラス作家の方のインタビューで「透明ガラスがガラスの美しさの基本で、その美しさの追求がガラス作家の醍醐味」みたいな記事を読んだことがあります。
それは、わかる。
私自身コップというものが好きでレトロなプリントがされた工業製品のコップから作家者のコップまで食器棚を逼迫させるほど持っています。
そんな食器棚で鮮やかなバラのような彩りの華やかさがある花岡さんのコップは一際綺麗に佇んでいます。
工芸品のような雰囲気をほんのり醸しているけど、しっかりモダンで普段使いしたくなるカジュアルさもある。
技術的にかなり難しいことをしてるんだろうなとじっくり見ると思うけど、その表現に嫌味がないのがまたいい。
もちろん使い勝手も良くて、軽すぎず重すぎず、重量のバランスが良くて口当たりも安心感のある優しさがあります。
道具として総じて優秀で、尚且つ美しい。
と、ベタ褒めです。

花岡さんとは歳も近くて、独立した年も近いこともあって勝手に親近感を持っています。
初めて作品を仕入れさせてもらった時は備前のアトリエまで作品を買い付けに行きました。
その時はアトリエに併設されているギャラリーに作品が並んでいて「お好きなものをどうぞ」って感じでしたが、今や納品まで1年待ちです。
すっかり売れっ子になってしまって、すごいなぁ、と活躍している同級生を見る眼差しで見てしまいます。
そして自分も頑張ろうと思わせてくれます。
ものづくりしていると、みんな仲間でみんなライバルみたいな感じがあって刺激になるんですよね。

マジカルファニチャーの2号店プレゼントに少しだけですが花岡さんの作品を置いています。
暑い夏の日に冷えた飲み物を花岡さんのコップでいただくってのもいいもんですよ。