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2020.05.14
40年後のヴィンテージを目指す机
学習机を作りました。
デザインはおまかせしてもらいましたので、学習机という家具について考える機会を得たわけです。
学習机はたいていの場合が小学校入学のタイミングで用意しますね。
そういう意味ではランドセルと一緒で購入の機会は一生に一度とも言えるし、「お祝いの品という要素も大きいように思います。
僕も薄い記憶で白い学習机を買ってもらったことを覚えています。
だから当然と言えば当然ですが、小さな子供向けのデザインがほとんどですね。
「学習机」で画像検索しても、6歳くらいの子供が家具と一緒に写っている写真が多い。
まだまだかわいい小学1年生の我が子が使う「今」を想定するのと、今後30年使うことを想定するとでは求められるデザインや大きさは違います。
多くの学習机は高校生になれば小さいし、いかにも子供向けのデザインはしっくりこない。
大人は身をもって知っていることですが、月日が経つのは早いです。
例えば学習机を40年、大人になっても使って欲しいとい考えるなら、最初の5年より、後の35年のことを考えたものにした方がいいと僕は思います。
我が子が独立した時に、実家に残される机でなく、一緒に持って行ってもらえるような机のほうが製作側としては嬉しい。
この学習机はそんな40年後のヴィンテージを目指す机です。
これぞというデザインは親世代の郷愁を誘いますね。
小学1年生には大人っぽいですが、10年後にはしっくりくるでしょう。