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2026.11.08

こういうのを技術っていうのかもね。


夏前からちょこちょことしたものを製作していた江坂のカフェがオープンした。
こだわり抜いた、という決まり文句があるけど、このお店はまさにこだわりを貫いていて見事なお店に仕上がっていた。
とはいえ やはり実際に稼働してから気づくこともあって、今回は客席のお皿を返す台の改良で閉店後にお邪魔した。
客席に座った時にカウンターの内側が見えすぎるのと、もう少し面積が欲しいので棚板を追加でつけるというもの。

既存の柱があるのでそこに抱かせる格好で取り付けるようにすることにして、工場で加工して、現場で微調整して、1時間ほどで作業完了。
狙い通りの効果が得られてオーナーさんも自分も納得の仕事になった。

後片付けをしながら「加工も取り付けもややこしかったのにスムーズにいったもんだ」と我ながら思っていた。
経験値、そんな言葉が思い浮かんだ。
私は設備と時間があれば家具はだれでも作れると思っている、ネットに情報があってAIに質問できる昨今では特にそうだろう。
例えば角材を200mmで切る、なんてのはこの道40年のベテランがやっても、まだ半年のルーキーがやっても同じものができる。
でも失敗も成功もその人の糧にはやはりなっていて、「ややこしいこと」の解決への加工のロードマップはベテランの方が華麗だ。
言葉にはしにくい感覚があって、同じ経験をしている人はその感覚を共有できる。
昔、長嶋監督が松井秀喜に「腰をクイっとして、少し前でボールをパーンとする」みたいな野球を経験していない人には なんのこっちゃな指導をしていたけど、松井は理解してあそこまでの選手に成長できた。
最近は家具作りでも似たような言語化が難しい感覚のことがあるな、とつくづく思う。
この感じは失敗する、こうしたほうがうまくいく気がする、とかも。
こういうのを技術っていうのかもね。

さぁ今日はミラーを作ろう。