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ホームブログ家具は育てるもの - Magical Furniture
2020.10.19

家具は育てるもの


マジカルファニチャーは開業して来春で7年になります。
相変わらず一人でやっているし、場所も設備も変わっていないので、事業として成長している実感はありませんが、7年という月日は現実としてあって、その間に依頼をいただいた方も同じ月日を過ごしていてリピーターとして家具の依頼をいただくことが春以降多いように感じています。
そんなリピーターの方の家具を作って納品に行くと、何年か前に作った家具と再会できるわけです。
これが結構楽しみなことで、どんな変化をしているかを確認できる機会なんですね。
綺麗にメンテナンスをしながら使ってくれているのいい。
ワイルドにガツガツ使ってくれているのもいい。
その家に馴染んでいる姿を見れるとそれは嬉しいことです。

先日配達に行った家では2年前に作ったテーブルと再会しました。
アンティークの風合いに早くなるようにと要望を受けて、通常のオイル仕上げでなくワックス仕上げでお渡ししたテーブルです。
ワックス仕上げは濡れた布で拭くとワックスが剥がれるんですね、耐久力はオイルの4分の1くらいじゃないでしょうか。
で、ワックスが剥がれたらまたワックスを塗ったり蜜蝋オイルを塗ったりしてメンテナンスを繰り返します。
塗膜が弱いので輪じみもできやすい。
そして何千回の食事を繰り返してきたテーブルの天板はいい感じの表情になっていました。
自分の作ってきた家具は間違っていないと再認識できたいい機会でした。

これをいい感じと思えるなら、無垢の天板のオイルかワックス仕上げはやはりおすすめです。
使うほどにその家に馴染み、メンテナンスするほどに味わいが増す。
家具は育てるものということですね。